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フォードがデジタル・テクノロジー分野でリード

by LexisNexis PatentSight team, on May 4, 2020 2:29:09 AM

ミシガン州に拠点を置くeモビリティのスタートアップ企業Rivianに多額の500万ドルを投資し、フォルクスワーゲンと電気自動車(EV)の開発のコラボレーションのパートナーシップを発表したフォードは、急速に 成長しているEV市場において優秀なプレイヤーとなるために切磋琢磨している。 最近、フォードの高級車ブランドであるリンカーンが、2022年にリリースされる新しい完全電気自動車をRivianと提携してすでに開発していることも報告されました。フォードは、デジタライゼーションという形で自動車業界に起こっている変化への取り組みの準備ができている、という明確なシグナルを市場に発信しています。 自動車業界がデジタル技術を急速に開発していることで私たちの運転方法が変わります。フォードはより安全で、よりクリーンで、より安価な交通手段を提供するために急速にイノベーションをおこしています。

2019年11月、スイスを拠点とするコンサルティング調査会社であるEconSight社は、デジタル・イノベータートップ100の調査を実施しました。 このランキングは、デジタルスペースのイノベーションのリーダーであるグローバル企業が所有する特許を分析するためにLexisNexis PatentSightを使用して作成されました。 この調査は、イノベーションにおいてフォードの一貫した取り組みが1年前のランキングから改善されたことを明らかにしました。 自動運転のランク階層をリードし、VWグループ、トヨタモーター、ボッシュがそれに続いています。

この調査に続いて、自動車業界でのテクノロジーの採用についてさらに理解を深めるために、フォードのポートフォリオを、自動車業界で活躍しているフォルクスワーゲン、アルファベット、アップルのポートフォリオと比較して、さらに分析を行いました。 一貫性を保つために、分析には自動車で使用されている従来技術とデジタル技術の組み合わせが注目され、これらの会社が所有する特許に限定されました。

FordのテクノロジーとVW、Alphabet、Appleのテクノロジーとの比較

2013年以降、フォードの特許はデジタル・テクノロジーのポートフォリオのサイズを一貫して拡大しているほか、PatentSightの全体の強みを分析する指標であるPatent Asset Index™でも非常に優れた結果をだしています。 図1と図2の両方から明らかなように、フォードは2013年以降、これらのテクノロジーを基に特許を増やすことに焦点を当てています。2013年から2018年の間、Alphabetがこれらのテクノロジーで出願した2件の特許ごとに、Fordは 3件以上の特許を出願しています。 アップルとフォルクスワーゲンと比べると、フォードは同時期にアップルと比べて3倍以上、フォルクスワーゲンと比べて2倍以上の特許を申請しています。

Overall Patent FIlings 4 select players

図1: 特許出願統計 

 

OVerall strength four players

図2: ポートフォリオ全体の強さ

フォード保有の2万件の10%以上の特許ファミリーは、デジタルテクノロジーに関連している特許であり、Technology Relevanceの平均以上の価値を持っています。 このポートフォリオ分野で2番目に多い特許シェアを持っているアルファベットは、このカテゴリーのほぼ3万8千件の特許ファミリーのおよそ6%を保有しています。

デジタライゼーションのどの技術にフォードは優れていますか??

フォードの明らかな強みの1つは、セキュリティ、セイフティ、および車両と乗客間のコミュニケーションです。 キー(鍵)マネジメント、自動運転車の運転手の健康状態のモニター、および「車から車へ(Vehicle-to-Vehicle)(V2V)」のコミュニケーションに関するテクノロジーです。 ポートフォリオのサイズとPatent Asset Indexの両方において、フォードは他の3社と比較してこのサブテクノロジー分野に支配的立場に位置しています(図3)。

security, safety and communication

図3:セキュリティ、セイフティ、V2V(車両と乗客)通信技術に関連する特許のポートフォリオのサイズと強みのトレンド

フォードが誇っているもう1つの分野は、未来の車両の「オペレーティングシステム」の開発です。 これらは、クルーズ・コントロールや高度な自動運転の方法などに関連する技術です。フォルクスワーゲンはこの分野でのフォードの特許保有レベルとほぼ一致していますが、Patent Asset Indexで示されるポートフォリオの全体的な強さは、フォードのポートフォリオのそれと比較してかなり低くなっています(図4)
 

Adaptive cruise control

図4:アダプティブ・クルーズコントロール、オペレーティングシステムテクノロジーに関連する特許のポートフォリオのサイズと強みのトレンド

自動運転におけるもう1つの重要なサブテクノロジーは、ナビゲーション、GPS、およびマッピング・テクノロジーです。 ここで興味深いことは、Alphabetがフロントランナーということです。 GoogleマップやWaymoイニシアチブなどの製品で見られるように、Alphabetは明らかにこの点でパイオニアであるという利点があります。左側のグラフ(図5)をざっと見るとフォードはこれらのテクノロジーにおいてAlphabetよりもはるかに膨大な特許を保有しているようですが、Alphabetのポートフォリオはフォードや他の2社よりも高いPatent Asset Indexを示しています。

Navigation, GPS, Mapping

図5:ナビゲーション、GPS、マッピング技術に関連する特許のポートフォリオのサイズと強みのトレンド

分析からえられた主な項目

自動運転におけるフォードの特許または技術戦略の最も重要な側面の1つは過去の5〜6年で研究開発の取り組みを絶えず強化していることです。 一方、このテクノロジーへのAlphabetのアプローチは、特にナビゲーション関連テクノロジーなどのITの側面において、より長い期間にわたって進化してきました。 フォードやアルファベットほどではありませんが、フォルクスワーゲンはオペレーティング・システムやドライバー・アシスタンス技術など、モビリティの未来にも投資しています。

フォードは、CEOであるジム・ハケットが昨年「業界はインテリジェント車とよりスマートな輸送システムの両方による革命が起こるであろう」と述べた言葉で明らかなように、自動車業界に来ている技術的な戦いに取り組む準備ができているようです。将来的にフォードが現在のポールポジションを維持できるかどうか、またはフォードを「追い抜く」企業あるいはパートナーシップ/合併が形成されるかどうかはまだ分かりません。

「e-モビリティ」のテクノロジー分野のトッププレーヤーを分析するウェビナーを見る(英語)

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Topics:Ford